「82年生まれキムジヨン」が荒れた国。フェミニズムと韓国の女性達

 

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こんにちはヘリです!

 

韓国は今最も「女性の勢いがある国」だといっても過言ではないほど、女性権限についての見直しが注目されています。

 

私が韓国で暮らした6か月間もまさにフェミニズムブームメントの真っただ中。どんな立場であってもその勢いを全く感じないまま韓国で暮らす人はいないのではないでしょうか。

 

今日はフェミニストでも反フェミニストでもない私がそんな韓国で暮らしてみて感じたことを書いていこうかな~と思います!

 

 

映画「82年生まれキムジヨン」が荒れた

 

韓国のフェミニズムでいうと

代表的なのがやっぱり小説「82年生まれキムジヨン」

 

www.youtube.com

 

今年10月に映画版が公開されるや否や、レビューサイトが反フェミニズム思想の人々によって荒らされまくったことが話題になっていました。

 

公開当日の朝っぱらからレビューサイトで酷評、つまり全く映画を見ていない人が書き込んでいるということが明らかなんですよね。それほどまでにある人達にとっては嫌悪感のある作品だということ。それでも映画は大ヒットしました。

 

私も公開当日に映画を見てみたのですが(原作は未読)女性として生きていたら起こりうる様々な問題をある主婦の人生の苦労として細かく描いた内容ではあるものの、日本で公開されていた場合激しく賛否両論が分かれるような物語ではないと感じました。

 

語学学校の授業中にこの映画の話を先生がしたことがあったのですが、何故この映画をそこまで批判する人がいるのかというある生徒の質問に

 

「文政権自体が以前に比べてフェミニズムを認める傾向であるというのも批判が増えた原因ではあると思います。

 

韓国の男性、特に若い層はその傾向を受け入れたくない人も多い。韓国の男性の場合軍隊に必ず行かなければいけなかったり、女性に比べずっと働き続けないといけない人が多いにも関わらず極端な学歴社会と就職氷河期のせいで逃げ場のないストレスがある。その苦労と女性達の苦労を比べて批判的になる傾向があるのかも。」

 

と聞きました。

 

「82年生まれキムジヨン」に過剰な嫌悪感を示す人はそんな韓国の環境の中で、女性の地位がどんどん上がっていくことを危険視しているのかもしれません。

 

国全体として男性達の苦労を「当たり前のこと」と捉えられているような、そんな蔑ろ感を感じているのかも。

 

ただ韓国のフェミニスト団体は結構過激だと感じることも多いので、単純にそんな「82年生まれキムジヨンを武器に権限を主張する過激派のフェミニスト」を批判している人も多いのかな~とは思いますが。

 

韓国の女性達が目指す女性像とは??

 

韓国で今年10月31日まで放送されていたバラエティ番組「クイーンダム」でAOAのパフォーマンスが話題になったのですが

 

www.youtube.com

 

それがこの動画。

 

AOAのメンバー全員が黒いスーツに身を包み、露出の激しい衣装を着た男性ダンサーを引き連れて行ったパフォーマンス。

 

セクシーな衣装を着て男性を誘惑するような元来のガールズグループの姿とは真逆の、男女逆転ともいえるパフォーマンスがかっこよすぎると女性視聴者を中心に話題となったんですよね。

 

あとびっくりしたのが私の韓国人の友達の中で

ブルゾンちえみ

が結構人気だったりもして

 

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https://www.instagram.com/buruzon333/?hl=ja

 

何かいいの~?と聞いたところ「かっこいいから!」と返事されて、それにもまたびっくりしました。

 

奔放で強い女性像が受けているようですね。

 

他にも韓国女性から高い人気を得ているアイドルがMAMAMOOのファサだったり

 

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https://www.instagram.com/mamamoo_official/?hl=ja

 

媚びない自立した女性像

を支持する傾向が韓国にはあると思いました。

 

男性に頼って生きていく時代はもう終わり、男性も女性も関係なくひとりの人間として自分を自分が尊重できる世の中にしていくんだ。そんなエネルギーを彼女達を見ていると感じることができます。

 

消費されたと考えるか、考えの自由と捉えるか

 

このフェミニズムブームメントを良いと考えるか悪いと考えるかは置いておいて、帰国後日本でもこの流れを少しずつ感じるようになってきました。

 

特に容姿について、女性の外見について消費するように表現することを避ける傾向が強まっている印象です。

 

私自身この流れに対して確固たる考えや主張があるわけでは正直ありません。でも「自分には関係のないことだ」と蔑ろにすることは人間として、女性として生きている以上できない問題でもあると考えています。

 

「ブームメント」なんていう書き方をしましたが

その流れに乗ることが重要なのではなく、その流れを個人としてどう見るかが一番重要なこと。「流れ」はだたの考え始めるキッカケに過ぎません。

 

これから日本でも耳にすることが更に増えていくであろう「女性の地位」についての問題。

 

あなたは女性として令和の時代をどんな理想像を持って、どんな考えでいきていきますか?

 

www.ultrac2017.com

 

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